残高の繰延べと失効

Balance に蓄積される売上金は、振り込まれないまま一定期間が経過すると失効し、請求権が失われます。

繰延べ

Balance.net が0円以上10,000円未満の場合、Balance の振込は次サイクル以降へ繰り延べられます。

繰延べは、Balance オブジェクトの state が締め日をまたいでも collecting の状態を継続していることで表現されます。

残高の繰延べは、繰延期限を迎える、加盟店が退会する、テナントが削除されることで終了されます。

繰延期限の更新

type=sales の Statement が Balance に追加されると、繰延期限が Statement の Term の終了日から1年後の日付へと更新されます。

それ以外の Statement の追加で繰延期限が更新されることはありません。

繰延期限切れBalanceの振込

繰延期限を越えた Balance は、次の締め処理で 最低振込金額を1,000円として 振込判定が行われます。

振込判定の時点で Balance.net が1,000円未満の場合、その場で Balance は失効します。

1,000円以上の場合は通常と同じ流れで振込作業が行われますが、口座情報相違などによって振込に失敗した場合、Balance は失効します。

Balance の失効処理

失効した Balance には、 type=forfeit(残高失効) である Statement が追加されます。失効金額は subject=forfeit の statement_item として記載されます。

この Statement は失効した金額と同額のマイナス金額が記載されているため、追加された時点で Balance.net が 0 になります。

その後、Balance は state = transfer, closed = true, closed_date = 失効処理日に状態が更新されます。

PAY.JP Platformにおける失効

Platform 加盟店およびテナントにおいても上記と同様に Balance の繰延べ・失効が処理されますが、一部異なる点があります。

テナントの振込下限金額

テナントには加盟店が自由に最低振込金額を設定可能なため、繰延べとなる金額はその設定に準じます。

ただし、繰延期限を越えた際の最低振込金額は1,000円となります。

テナントの残高失効

テナントの Balance が失効した場合、失効した金額は Platform 加盟店の残高に加算されます。

PAY.JP のオブジェクト上では、失効した金額と同額の Statement が Platform 加盟店の Balance に追加されることで表現されます。

追加される Statement は type=misc で、加算される金額は subject=reallocation(テナントの残高失効による加算)の statement_item として記載されます。