Stripeとは?決済プラットフォームの仕組み・機能・手数料をわかりやすく解説
2026.06.26

Stripeとは、アメリカ発のオンライン決済プラットフォームです。クレジットカード決済・サブスクリプション課金・プラットフォーム分配決済まで幅広い課金ニーズに対応しており、世界中のスタートアップから大手企業まで数百万社以上が利用しています。この記事では、Stripeが何のサービスなのか・何がすごいのか・手数料はいくらか・どう始めるかを、初めて知る方にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- Stripeの特徴と「何がすごいか」
- Stripeの手数料体系とデメリット・注意点
- Stripeの始め方と、PAY.JPと比較する際のポイント
Stripeとは?
Stripeは2010年にアメリカで設立されたオンライン決済プラットフォームです。日本ではストライプジャパン株式会社がサービスを提供しており、135種類以上の通貨・47カ国以上に対応しています。
一般的な決済代行サービスが「申込 → 書類審査 → 端末設置」というフローを必要とするのに対し、Stripeはアカウント作成後すぐにテスト決済を試せるAPIファーストの設計が特徴です。ECサイト・SaaS・マーケットプレイスなど、オンラインビジネスのあらゆる課金ニーズに対応しています。
Stripeの何がすごい?主な特徴とメリット

① 初期費用・月額固定費ゼロ
アカウント作成は無料で、月額料金もかかりません。決済が成立したときだけ手数料が発生するため、売上が少ない時期もコスト負担がありません。
② 多様な決済手段を一元管理
クレジットカード・銀行振込・コンビニ払いに加え、Apple Pay・Google Pay・各種電子マネーにも対応。国内・海外の決済手段をひとつのプラットフォームで管理できます。
③ ノーコードでも導入できる
Stripe CheckoutやStripe Payment Linksを使えば、コードを書かずにURLを発行するだけで決済ページが完成します。エンジニアがいない個人事業主・スタートアップでも即日マネタイズが可能です。
④ サブスクリプション・定期課金に強い
Stripe Billingを使えば、月額・年額・日割りのプラン設定やトライアル期間の管理がAPIで完結します。SaaS・会員制サービス・オンラインサロンとの相性が良いです。PAY.JPでも定期課金API(Subscription)で同等の機能を日本語で提供しています。
⑤ プラットフォーム型の分配決済(Stripe Connect)
Stripe Connectを使えば、マーケットプレイスやシェアリングサービスで売上を複数アカウントに自動分配できます。CtoC・BtoCプラットフォームの構築に適しています。
⑥ 開発者向けAPIが充実
REST APIで設計されており、Python・Node.js・Ruby・PHP・Java など主要言語のSDKが整備されています。公式ドキュメントが充実しているため、バックエンドへの組み込みがスムーズです。PAY.JPも同様に日本語APIリファレンスを整備しています。
主要プロダクト一覧
プロダクト | 概要 |
|---|---|
ホスト型の決済ページ。数行のコードで安全なカード入力フォームを設置できる | |
サブスクリプション・定期課金の管理。プラン・トライアル・日割りに対応 | |
プラットフォーム向けの分配決済。売上を複数アカウントに分配できる | |
機械学習ベースの不正検知。独自ルールのカスタマイズも可能 | |
各国の消費税・売上税を自動計算し申告補助まで対応 | |
コード不要でURLを発行するだけで決済ページが完成 |
Stripeの手数料はいくら?
Stripeは初期費用・月額固定費ゼロの従量課金モデルです。
決済種別 | 手数料 |
|---|---|
国内クレジットカード | 3.6% |
銀行振込 | 1.5%(最低 ¥120) |
コンビニ払い | 3.6% + ¥100 |
外貨(通貨換算あり) | 基本手数料 + 2% |
2023年10月のインボイス制度導入以降、月次手数料・一部追加プロダクトには日本の消費税(10%)が加算されています。
コスト試算で見落としやすい点
- 返金時の手数料: 返金しても決済手数料は戻りません
- チャージバック紛争手数料: 申請が発生すると1件あたり約2,000円が別途請求されます
- Stripe Billing等の追加プロダクト: 一部プロダクトは基本手数料に追加料率がかかります
Stripeのデメリット・注意点

アカウント停止・資金凍結のリスク
Stripeは自動審査システムを採用しており、特定の業種・取引パターンによってアカウント停止や資金凍結が突然発生した事例が報告されています。事業の根幹に決済が関わる場合、バックアップの決済手段を持つことを検討してください。
日本語サポートに限界がある
公式ドキュメントや技術サポートが英語中心になる場面があります。日本語での問い合わせ対応は可能ですが、込み入った技術相談では英語が必要なケースもあります。
国内法令との確認が必要な業種がある
日本の資金決済法・割賦販売法への適合について、国産サービスと解釈が異なるケースがあります。ギフトカード・前払い式サービス・暗号資産関連などの業種では、事前の法令確認が不可欠です。
海外発のサービスに伴うチャージバックリスク
国際カードブランドの規約が適用されるため、国産決済サービスと比べてチャージバックが発生しやすい傾向があります。Stripe Radar等の不正対策を適切に設定する必要があります。PAY.JPではチャージバック・不正利用対策のヘルプも日本語で整備されています。
Stripeの始め方
Stripeの導入は以下のステップで進めます。
- アカウント作成: stripe.comでメールアドレスを登録して無料でアカウント作成
- 本番申請: 事業内容・法人情報(または個人情報)・銀行口座を登録して審査を申請(数営業日)
- APIキーの取得: ダッシュボードから公開鍵(Publishable Key)・秘密鍵(Secret Key)を取得
- テスト決済: テスト用カード番号(例: 4242 4242 4242 4242)で動作確認
- 本番切り替え: 審査通過後、本番キーに切り替えてリリース
ノーコードで始める場合は、ダッシュボードからStripe Payment Linksを作成するだけでURLが発行でき、当日中に決済受付が開始できます。
Stripeが向いているビジネス・向いていないビジネス
向いているビジネス
- 海外向け・越境EC(135通貨対応の強みを活かせる)
- グローバル展開を前提にしたSaaS
- マーケットプレイス・プラットフォーム(Stripe Connectによる分配決済)
- ノーコードで素早くマネタイズしたい個人・スタートアップ
向いていないビジネス
- 日本語サポートを重視する(英語が苦手な)事業者
- アカウント凍結リスクを避けたい、安定性優先の事業者
- 割賦販売法・資金決済法への国内準拠が厳しく求められる業種
- 日本円決済のみで海外展開の予定がない国内スタートアップ
StripeとPAY.JPを比較する
PAY.JPは日本市場向けに設計された国産の決済APIです。Stripeと同様に、カードのトークン化・支払いAPI(Charge)・定期課金API(Subscription)をREST APIで提供しており、APIリファレンスと実装例も日本語で整備されています。PAY.JPの導入を検討されている方向けのヘルプも充実しています。
比較項目 | Stripe | PAY.JP |
|---|---|---|
運営元 | Stripe, Inc.(米国)/ ストライプジャパン株式会社 | PAY株式会社(日本) |
対応通貨 | 135種類以上 | 日本円(JPY)特化 |
クレジットカード手数料 | 3.6% | 2.59%〜3.5%(プランによる) |
サポート言語 | 日本語・英語(一部英語のみ) | 日本語 |
ドキュメント | 日英両対応(英語が充実) | |
アカウント凍結リスク | 報告事例あり | 低い |
主な用途 | グローバルSaaS・越境EC・プラットフォーム | 国内Webサービス・SaaS・スタートアップ |
日本円決済・国内スタートアップ・日本語サポート重視の事業者には、PAY.JPが安定した選択肢です。
まとめ
- Stripeは135通貨・47カ国以上に対応するAPIファーストの決済プラットフォーム。初期費用・月額固定費ゼロで始められる
- 国内カード手数料は3.6%。返金時の手数料不返却・チャージバック紛争手数料にも注意が必要
- Stripe Checkout・Stripe Billing・Stripe Connect・Stripe Radarなどモジュール式で多様な課金形態に対応。ノーコードでも導入可能
- グローバル展開・開発者向け機能に強みがある反面、アカウント管理リスクと日本語サポートの限界がある
- 日本円決済・国内スタートアップには、日本語サポートと安定性を重視したPAY.JPも有力な選択肢