JavaScript決済実装とは?実装を始める前に知っておきたい基本
2026.10.07

JavaScript決済実装とは、Webページに動きをつけるためのプログラミング言語であるJavaScriptを使って、自社のWebサイトに決済機能を組み込むことを指します。JavaScriptはブラウザとサーバーの両方で動く言語ですが、
この記事では購入者のブラウザ側でカード情報を安全に入力・送信する仕組みを中心に、PAY.JPの対応状況や外部リンク型決済との使い分け、導入までに事業者が知っておくべき流れを、これから決済機能の導入を検討する事業者の方向けにわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- JavaScript決済実装の意味と、サーバーサイド(Node.js)との役割の違い
- PAY.JPがJavaScriptに対応しているか、公式に提供しているライブラリの内容
- 自社サイトに組み込む方法と、フロント実装がほぼ不要な外部リンク型決済との使い分け
JavaScript決済実装とは?基本の意味を解説

JavaScript(ジャバスクリプト)とは、Webサイトに動きやインタラクティブな機能を持たせるためのプログラミング言語のひとつです。JavaScript決済実装という言葉は、このJavaScriptを使って自社のWebサイトに決済機能を組み込むことを指しますが、JavaScriptはブラウザ側と、「Node.js」という仕組みを使ったサーバー側の両方で動きます。
この記事ではブラウザ側の実装を扱い、サーバー側のNode.jsについてはNode.js決済実装とはで解説しています。
決済においてブラウザ側のJavaScriptが担うのは、購入者にカード情報を安全に入力させ、決済代行会社のサーバーへ直接送信するという役割です。カード番号を自社のサーバーに一切通さない(非通過化)ことで、事業者側のセキュリティ対応の負担を大きく減らせます。
PAY.JPはJavaScriptに対応しているか
結論として、PAY.JPはブラウザ側のJavaScriptに公式対応しています。ブラウザ上でカード情報を入力させ、トークン化(カード番号を一意の識別子に変換する処理)するための専用ライブラリとして、「Checkout」と「payjp.js」の2つが提供されています。
このうちpayjp.jsは、PCI DSS(カード情報を安全に扱うための国際的なセキュリティ基準)に準拠したカード情報入力フォームを生成するためのライブラリで、カード情報のトークン化のAPIも提供しています。また、購入者がApple Walletに登録済みのカードをワンタップで使える「Apple Pay on the Web」という支払い方法にも対応しており、通常のカード入力フォームと並べて選択肢を増やせます。
Checkoutとpayjp.jsどちらを選ぶか
PAY.JPが提供する2つのクライアントサイド向けライブラリには、それぞれ向いている使い方があります。
ライブラリ | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
Checkout | 決済フォームの生成・入力内容の確認・トークン化までを、最小限の実装でまとめて行える | 従来型のページ遷移で作られたWebサイトに、手早く決済フォームを組み込みたい場合 |
payjp.js | 決済フォームのデザインを自社で柔軟にカスタマイズでき、Apple Pay on the Webにも対応できる | シングルページアプリケーション(SPA)など、通常とは異なる画面遷移の仕組みを使っているサイトや、フォームの見た目を独自にデザインしたい場合 |
どちらも最終的にはカード情報をブラウザから直接PAY.JPのサーバーへ送信し、自社サーバーを経由させずにトークンを発行する点は共通しています。フォームのデザインの自由度や、自社サイトの画面遷移の仕組みに応じて、どちらを使うかを判断するとよいでしょう。
自社サイトに組み込むか、外部リンク型決済に任せるか

PAY.JPには、ここまで解説してきた「自社サイトにJavaScriptで決済フォームを組み込む方法(Checkout/payjp.js)」のほかに、購入者をPAY.JPが用意する決済ページへ遷移させる外部リンク型決済という選択肢もあります。
外部リンク型決済は、決済ページのURLをサーバー側で発行してもらい、購入者をそのページへリダイレクトするだけで完結する仕組みのため、フロントエンドのJavaScript実装がほとんど必要ありません。
一方、この記事で解説しているCheckoutやpayjp.jsを使う方法は、購入者を他社のページへ移動させずに自社サイト内で決済まで完結できるため、ブランド体験の一貫性を保ちやすいというメリットがあります。
どちらが向いているかの目安は次のとおりです。
- フロントエンド実装のリソースを抑えたい、とにかく早く安全に導入したい事業者:外部リンク型決済が向いている
- 自社サイトのデザイン・ブランド体験を決済画面まで一貫させたい、購入者を他ページへ移動させたくない事業者:この記事で解説しているJavaScript実装(Checkout/payjp.js)が向いている
なお、PAY.JPの外部リンク型決済は、この記事で解説しているCheckout/payjp.js(API v1)とは別のAPI v2という新しい仕組みで提供されています。
2026年9月時点でクレジットカード・PayPay・Apple Pay on the Webの支払いに対応していますが、API v1で使える定期課金(月額課金などの継続的な支払い)には現時点で対応しておらず、対応に向けて順次機能を拡充している段階です。API v1とAPI v2の詳しい違いはPAY.JPの案内をご覧ください。
PAY.JPでJavaScript決済を実装する方法
ここでは、この記事で解説してきたAPI v1(Checkout/payjp.js)で自社サイトに決済フォームを組み込む場合の流れを説明します。PAY.JPでJavaScriptの決済機能を導入する場合、事業者側で準備しておきたいことは主に次の3つです。
- PAY.JPのアカウント登録とAPIキーの取得:PAY.JPにアカウント登録し、開発・テスト用のAPIキー(公開鍵・秘密鍵)を発行してもらう
- テスト環境での動作確認:本番環境に反映する前に、テスト用のAPIキーを使って決済フォームやトークン化が想定どおり動くかを確認する
- 実装を担う人材・委託先の確保:社内にフロントエンド開発の体制がない場合は、開発会社への依頼を検討する。PAY.JPでは開発会社を探している/紹介して欲しいというよくある質問もまとめている
これから決済機能の導入を検討する方は、【はじめにお読みください】導入をご検討中の事業主様へもあわせてご覧ください。
準備が整ったら、Checkoutまたはpayjp.jsを自社サイトに組み込むことで、カード情報のトークン化に対応した決済フォームを用意できます。ブラウザ側で発行されたトークンは、サーバーサイド(Node.jsなど)で受け取り、決済処理に使う流れになります。
料金プランはスタンダード(月額費用0円・決済手数料3.3%)・ビジネス(月額費用20,000円・決済手数料2.78%)・エンタープライズ(月額費用50,000円・Visa/Mastercard決済手数料2.59%、その他ブランド2.7%)の3つが用意されており、事業規模に応じて事業者自身がPAY.JPの料金プランから申請することでプランを選択できます。まずはテスト用のアカウントを作成し、Checkoutやpayjp.jsを実際に触りながら導入を検討してみてください。
まとめ
- JavaScriptにはサーバー側のNode.jsとブラウザ側の2つの動き方があり、この記事は後者(カード情報の非通過化)を扱う
- PAY.JPはクライアントサイド向けにCheckoutとpayjp.jsの2つのライブラリを公式提供しており、サーバーサイドのNode.jsにも対応している
- Checkoutは手早い導入向き、payjp.jsはSPA等の柔軟なカスタマイズやApple Pay対応に向いている
- フロント実装がほぼ不要な外部リンク型決済という選択肢もあり、自社サイト内で完結させたいか・実装リソースを抑えたいかで使い分けられる
- 具体的な実装手順はPAY.JPのCheckout・payjp.jsの各ドキュメントで確認でき、PAY.JPの料金プランから導入を進められる